職場の人たちや友人に自分の考えを共有したいとき、うまく伝えることができなかった経験はありませんか?
確かにそれってどういうこと?って聞かれることあるかも…。
良いアイデアが浮かんでも相手に伝わらないのであれば、それは浮かんでいないのと同じです。とてもやりきれない気持ちになりますよね。
そこで本日の男磨きは、アイデア発想と伝達方法が一度に改善できる記事を用意しました。
この記事を読むことで、あなたの未来は次のように変わります。
- 時間軸を区切る思考法
- 空間やシステムを区切る思考法
- [ 時間軸×空間軸 ] 9画面法の使い方
この辺りが理解できるように書きました。
アイデアを膨らませる方法を知りたい、物事を上手に説明したい。そんなあなたの役に立つ記事になっています。ぜひ最後まで読み進めてくださいませ。
伝達上手になりたいです。
是非なりましょう!
トリーズ9画面法とはアイデアの発想と情報伝達が組み合わさった手法
本記事の結論を先にお伝えすると、次のとおりになります。
時間軸と空間軸をうまく使いこなすことができると、[発想×伝達]のスキルが身につくようになります。
アイデアは自分の頭の中で考えていくので、相手にはどういう経緯でその考えに至ったのか分からないですよね。
そこで時間軸が活躍します。[過去➡現在➡未来] のように以前は 「A 」だった。だから今は「B」したい。そうすることで1年後には 「C」 になるだろう。
このように3つの区分に分けて説明します。
そうすることで相手には、
- なぜそれをやるのか
- そのためには何をするのか
- 結果どうなりたいのか
すべてが理解できるので、伝わりやすくなるのです。
では空間軸はどんなメリットを受け入れるでしょうか。それは思考力と発想力の向上です。
空間軸では[ 大➡中➡小 ]のように、自分が影響を与えることができない環境を「大A 」、影響を与えることができる要素を「中 B 」、「中B 」を細分化したものを[小C ]と3つの区分に分けることができます。
そうすることで、自分の出来る内容とできない内容が明確になり、アイデアの発想が生まれやすくなるのです。
ですから[ 時間軸×空間軸 ]を掛け合わせることで、[ 発想×伝達 ] のスキルが身につくようになる。
これが本記事の結論になります。
つまり最強の思考法ってことでいい?
オッケーです。
アクションプラン
本日のアクションプランはこちらになります。
9画面法を使用して自己紹介をしてみる
本書ではビジネスでのアイデアを出す方法や、企業起点の視点など、レベルの高い内容が記載されていました。
しかし本書の本質は、自分の発想を相手に伝える技術だと思います。
その観点で行くと1番かんたんなのは自己紹介です。
不慣れな[ 時間軸と空間軸 ]を使用しても、自分のことなら9画面に書き込んで行けるはず。逆に相手に書いてもらうのも、その人がどんな環境で育ってきたのかが分かって楽しいと思います。
ぜひ合コンの場でご活用ください。
横3画面と縦3画面
よし。では9画面法を教えてください。
いきなりは難しいので、1つずついきましょう
先ほども申し上げた通り、横軸は時間を3つに区切り、縦軸は空間を3つに区切り、合計で9マスを埋めていく作業になります。
いきなり9マスを埋めようとするのは至難の技です。まずは時間軸と空間軸を分けて行いましょう。
記事の前半では横と縦の3画面の考え方の紹介を行い、記事の後半で9画面法を紹介します。
横3画面 [時間を区切る]
物事を考える時は、時間を区切って並べる。これを習慣化させましょう。なぜ時間を区切ることをお勧めしているのか。
それは人間の脳にはエピソード記憶という仕組みがあり、時系列順に思い出すことが得意だからです。
では行動をするときも時系列順に行うべきでしょうか。
せっかくまとめたからそうでしょう。
行動する場合は逆で、未来から逆算して考えることをお勧めします。なぜならシンプルな答えですが、やりやすいからです。
例えば映画に行くとき、友人にオチを言われてしまった場合を考えてみてください。
あの犯人、警察の部下だったよ。
なんで言うの!?
映画の面白みは5%になりますが、悔しいことに内容はものすごく入ってくると思います。
つまり未来からの逆算は、状況の理解力が上がるのです。記憶に定着させやすく、理解力が向上する。このようなメリットがあるから、時間を区切って並べることはとてもおすすめなのです。
横3画面の効果
横3画面の効果は、情報共有と想像力の向上です。
理由は2つあります。
1つは[ 過去・現在・未来 ]を分けることで、共通認識を明確にしたり事実と推測を分けれること。
2つ目に3つのスペースを作ることで、
- 変えることのできない過去 [変えれない事実]
- 変えていける現実 [事実+意志]
- 推測しながら動ける未来 [推測+意志]
このように、
- 変えれないこと
- 僕たち次第で変えることができること
- 予測しながら動けること
3つの要素が並ぶことで、アイデアや仮説を考えやすくなります。
つまり横3画面の効果は、情報共有と想像力の向上が期待できるのです。
なるほど確かに分かりやすいです。
ですよね。
よく使う項目2つ[横3画面]
ここからはいろんなケースの横3画面が存在する中で、これなら分かりやすいであろう、お勧めの2つを用意しました。
- 事前→事中→事後 [時間軸]
- 達成→贈与→目標 [自己紹介]
この2つです。1つずつ解説していきます。
事前→事中→事後[時間軸]
この時間軸の良さは、直近(ちょっきん)での行動を3分割して、どの部分に注力を注ぐべきなのかを考えるときに役立ちます。
知ってるけど一応聞いておくわ。直近って何?
もうじき訪れる出来事という認識でお願いします。
具体例を挙げるなら、今回はデートで考えてみましょうか。
事前 [デート前] | 事中[デート中] | 事後 [デート後] |
プランを考える | デート | 家に帰る |
このように行動時間を3分割しました。
この表を見たときに、どの部分に注力を注いだらいいのかを考えるのです。例えば「事中」であるデートを存分に楽しみたいなら、事前と事後どちらに注力を注いだ方がいいでしょうか。もちろん事前の準備ですよね。
- 昼から会うのか夜からにするのか
- トラブルが起きた場合の2次プランを考えるのか
- 会話が途切れないためのネタをいくつか用意しておく 等
このように表示して考えるだけで、見え方が変わり想像力が膨らみます。
確かにそうですね。
客観的に見ると、いろんな案が出てきます。
達成→贈与→目標[自己紹介]
もう1つの方法が、[ 達成→贈与→目標 ]を3分割した自己紹介のやり方です。
これを用いて自己紹介を行うことで、具体的に短く相手に伝えることができます。
自己紹介を事前に準備しておくなんて、自意識過剰みたいで嫌だなぁ。
大丈夫。そんなことないですよ。
なぜならまとまりのない自己紹介を聞く行為は、つまらないからです。
短い時間で具体的に、自分はこういう人なのでよろしくと伝える準備をしておくことは、相手のことを考える素敵な行為です。ぜひ準備しておきましょう。
じゃあそうします。
素直ぉぉ。
黙って話を聞くことは苦痛だと知る
なぜ短い時間を強調するのか。
それは余程その人に興味がない限り、黙って人の話を聞くことは苦痛だからです。
ですから時間にして30秒、1つの区分を10秒で言える内容を考えましょう。
たった10秒なので簡単に書けるし、この先自己紹介の時に何を喋ったらいいのか分からないが解消されるので、とてもおすすめですよ。
達成・贈与・目標について、詳しく教えてください。
もちろんです。
達成
達成では仕事や趣味など、自分が多く時間を使ってきたことの中で、過去に達成したことを書きます。
仕事で例えるならこんな感じです。
- 製造業を5年やっている
- 飲食関係を3年やっている
- 美容師を10年やっている 等
趣味の場合ならこの辺りでしょうか。
- 映画を100作品以上観た
- フォートナイトを3年間プレイしている
- 地元の飲食店を30軒食べ歩いた 等
贈与
贈与ではその達成したことで、今現在のあなたが相手にどんなメリットを伝えられるかを書きましょう。
飲食関係の人なら、簡単にできる時短料理のコツを教えることができるとか、趣味がグルメの場合なら、意外と知られていない隠れ家的なお店を紹介できるなど。
目標
最後の目標では、今後どんなことを頑張っていきたいかを書きます。
過去に達成したことを考える場合、美容師なら独立を考えているとか、趣味の飲食系なら地元だけでなく、全国各地の美味しいものを食べ歩きしたいなどでしょうか。
このような形で話す内容を考えておくと、いざ自己紹介をするときに困らなくなります。
ビジネス用とプライベート用で使い分けておくのもいいですよね。
縦3画面[空間を区切る]
先程は時間を区切って並べる作業を行いました。では縦3画面の空間とは何を区切るのでしょうか。
わかりません。
答えは対象としている場所を大中小で区切ることです。
さらに分からなくなりました。
次の解説でわかるようになります。
今回は学校で例えますね。
いろんなパターンが考えられますが、学校の建物を空間の大にするなら、中の空間はそこから狭くして教室にしましょうか。小の空間はさらに狭くして、自分が使っている机という感じです。
これが空間を区切るということです。
なんとなくわかったけどなんだか難しいですね。
説明してる僕も同じ気持ちです。
この視点を持てるようになると、思考の質がグッと上がります。今説明した空間軸以外に、わかりやすいと感じた例を2つ紹介しますね。
システム軸
2つ目の軸はシステム軸です。
システムって何だっけ?
まずはシステムの定義と具体例をお伝えします。システムを言葉で伝えると次の通りです。
よし。分かりません。
具体例はわかりやすいです。
具体例を挙げるなら、料理をするためのシステムキッチン。水道コンロ食洗機などが1箇所に集まっています。
あとは車を快適に走らせる交通システム。高速道路、 ETC 、案内標識などです。
間違ってはいけないことは、関連しあう要素で集めなければシステムとは呼びません。その場合はシステムではなく、ただの寄せ集めになります。
システムを区切る
ではシステムを区切る場合はどのようにすればいいのか。今回はゲームで例えてみます。
ゲームを行うためのシステムの場合
PS5のゲームソフトを基準に考えた場合、それを動かすための本体が上位システムになります。下位のシステムはゲームを円滑に行うためのコントロールやヘッドフォンが当てはまりそうですね。イメージとしてはこんな感じです。
上位システム | PS5 本体 |
システム | PS5 ソフト |
下位システム | コントローラー |
こういうものは難しく考えたら負けです。なんとなく分かればOKとしましょう。
ロジカル3画面
最後はロジカル3画面です。
自己紹介のときにも説明をしましたが、人が相手の話に耳を傾けてくれるのは30秒ほどだと言います。その30秒で相手に分かりやすく伝える方法としておすすめなのが、[ Why What How ] の3要素です。
英語で言われると、惜しくも分からないです。
これはソーリー。
この [ Why What How ] で伝えたかったことは、主張や根拠から言うと相手に伝わりやすいということです。
[ Why What How ]の意味合いは次のとおりになります。
- Why……… 内容が有効な理由
- What……… 伝えたい内容
- How ……… 具体的なやりかた
例えばですけど、たこ焼きが大好きで毎日のようにくくるに通っている友人がいたとします。
そんな彼に[ Why What How ]の要素で会話をすると次のようになります。
1.Why [内容が有効な理由]
自宅でもかんたんにタコ焼きが食べれるんだよ。
かんたんに食べれる?そんな馬鹿な…!!
2.What [伝えたい内容]
世の中にはタコ焼き器というものがありまして。
そんなイカした商品があるのかよ。
3.How [具体的なやりかた]
このくぼんだ鉄板に、生地を流してタコ入れて…
えっ。家で作れるじゃん…。令和の時代ヤベー!!
このように [ Why What How ] で会話をおこなうことで、たこ焼き器の紹介をスムーズにできました。
これを3画面に区切るときは次のようになります。
Why | 内容が有効な理由 |
What | 伝えたい内容 |
How | 具体的なやりかた |
ここで1つポイントなのが、あなたが図に書き込むときは、
❸ Why | 内容が有効な理由 |
❶ | What伝えたい内容 |
❷ | How具体的なやりかた |
- 伝えたい内容
- 具体的なやりかた
- 内容が有効な理由
[ What How Why ]の順番で書くほうがおそらく書きやすいです。
しかし相手に説明するときは [理由、内容、やりかた] のように、結論から伝えるほうが分かりやすいということです。
最初はこんがらがりますが、ぜひ慣れていきましょう。慣れたころには日本語ペラペラになっているはずです。
9画面 [時間×空間]で思考を拡張する
最後はここまでに紹介した、時間軸と空間軸の両方を活用した9画面法の紹介です。
さっきまでの内容でも頭がこんがらがるのに、まだ複雑になるのかい?
複雑になりそうでなりません。
なぜなら[時間軸] と [空間軸] は共通の枠で囲われているので、情報が整理しやすいから。
この9画面法の時間軸とは、記事の前半で説明をしてきた、
- 事前→事中→事後
- 達成→贈与→目標
この2つを時間軸のグループと考えていただき、空間軸も同じように、
- 大→中→小
- 上位システム→システム→下位システム
- Why → What → How
この3つを空間軸のグループとして考えるのです。
組み合わせて考えるんですね。
そういうことです。
9画面法でおこなう自己紹介
さきほどの説明を踏まえた上で、自己紹介を9画面法で表すと次のとおりになります。
Why | 達成したい重要性 | その贈与の価値 | なぜその目標 |
What | 達成したこと | 自分ができる贈与 | 今後の目標 |
How | どうやって達成 | どのように提供 | どのような努力 |
達成 | 贈与 | 目標 |
自分がやってきたことに対して、「なぜ」と「どうやって」を組み合わせた9画面法です。
自分がやってきたことを深堀りすることができる表が完成しました。
この9マスを客観的に見ることで、情報の抜けや矛盾に気づきやすくなります。
アクションプランでも書きましたが、これをおこなうと自分がやってきたことを深く知りことができて結構楽しいです。
この9画面法にそって相手に質問をしてあげると、喜んで答えてくれます。
なぜなら人間は承認欲求を満たしたい生き物だからです。自分の過去から未来への功績を聞いてくれる人を悪く思う人なんていないのです。多分。
相手に伝える難しさ
僕はこの本に出会う前に、岡田斗司夫さんのスマートノートという本を読み、会話をするときはノートをホワイトボード代わりしています。
えっ…。
あっ。仕事のときだけですよ。
これをおこなうと何がいいのか。
それは相手の考えと自分の考えが可視化され、ささいな解釈の違いが早く見つかって便利なのです。
9画面法では僕たちの考えを共有するだけでなく、アイデアと発想力の向上も期待できます。
仕事場は1人1人の真剣な気持ちがぶつかる場所です。あとから「言った。言ってない。」でトラブルにならないためにも、9画面法を取り入れていきましょう。
そして素晴らしいアイデアが量産できる人たちになっていけたら最高ですね。
難しい本だけど自己紹介は面白そう。
こちらの書籍では他にも9画面法を活用した手法がたくさん記載されています。他の手法も知りたい方はこちらからどうぞ。
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