2025春夏の解説記事はこちらから。

以下より本編になります。
毎度のことだけど この最高に暑い季節に、世界の有名ブランドや、日本で活躍しまくっているブランドの祭典が、パリやミラノで開催されている。

この祭典は ただ単に、

ワイの服カッコええやろ!
という 自慢がしたいわけではない。
この祭典で紹介された服のデザインは 巡り巡って、僕たちが手にする、
服屋さんに落とし込まれるようになる
その洋服たちは 今後のトレンドになる服、つまりカッコいい服になる可能性を秘めているんだ。
可能性と表現したのは、トレンドを支配できるのは あくまで 消費者が購入するかどうかに関わるから。
企業やインフルエンサーは、あくまできっかけを作るに過ぎない。
購入意思決定における、各要素の相対的な重要度をデータで表現すると次のとおり。


※世界最大級の統計データ
上記のデータを見て理解できることは 企業だけが宣伝をおこなっても、
トレンドを作り出す影響力を持っているのは、実は僕たち消費者になるって話。
商品の宣伝をおこなう企業 と 使用感をレビューするインフルエンサーの商品紹介を見て、消費者が納得することで、
- 商品の購入
- SNSで共有
上記のアクションが連鎖したときに、はじめてトレンドが誕生するんだ。
つまり 2025年 秋冬のコレクションの知識を取り入れることで、企業が力を入れてる商品を理解できることになる。
そしてあなたは 知らず知らずのうちに商品を買わされるのではなく、



今季はレザーアイテムを
流行らせようとしてるのか。
と 冷静に商品と向き合うことができ、なんなら そのアイテムをあなたが購入することで、



このトレンドを
加速させている気がする…!
みたいな、何となくトレンドを作り出す側の気持ちになって 今季の服選びができるってわけ。
あなたには そんな気持ちで洋服を選んでほしい っていうのが本記事の結論だ。そこで本日の男磨きでは、
アバウトなサイジングは禁止
2025年秋冬のトレンドを解説
こちらの記事をあなたにお届け。
今季 秋冬のトレンドが気になる。
狙うべきアイテムを知りたい。
そんな悩みを解決する記事になっているので、ぜひ最後まで読み進めてほしい。
このサイトでは、男磨きをするために必要なことを、わかりやすく伝えるブログを目指して執筆中。
参考になった、面白かったと思ってくれたあなたは、このブログを ブックマークまたはコメント をして頂けたら最高に嬉しいです。
2025年 秋冬は原点回帰


2025年の秋冬のコレクションは、原点回帰とい言っていいだろう。
春夏のコレクションをおさらいすると、
- 加工デニム
- ヴィンテージ
- 短丈シルエット
上記の 3つが主張されており、実際に色んな店舗に足を運ぶと上記のアイテムを目にすることがあったはずだ。
そして感度が高い人は ビッグシルエットを卒業して、
- パンツ ➡ 現状通り ワイドパンツ
- トップス ➡ 短丈 または サイズダウン
上記のような変化を楽しんでいる。要するに ただ全体をオーバーサイズにするだけでなく、
メリハリを効かせたシルエットへ移行する
そんな時期だったって話。
そして今季は もっと自然体なシルエットへ移り変わり、いよいよ オーバーサイズ トレンドが終息を迎え始めている。
今季のコレクションは少し特別
というのも、今季は少しだけ特別なコレクションになっている。なぜなら長年 最前線で活躍していた デザイナー達が続々と退任しているからだ。
2025年の秋冬コレクションで退任したデザイナー達は、次のとおり。
デザイナー名 | ブランド名 |
---|---|
サバト・デ・サルノ | グッチ |
ルーシー & ルーク | ジル サンダー |
デムナ | バレンシアガ |
マリア | ディオール |
フランチェスコ・リッソ | マルニ |
阿部潤一 | カラー |
僕たちは大切なイベントがあるとき、綺麗な服装に着替えて その場に臨みたくなるものだ。これは自然に浮き出てくる人間の感情だと思う。
そういう感情を含みながらのコレクションだったせいか、今季はめちゃくちゃフォーマルなデザインが多かった。
ちなみに 先ほど紹介した 6名以外にも、2025年という期間で数えると 15名以上の人が退任している。
これを自分事として捉えた場合、次のようなことを考えると思った。
- 今まで傍にいた上司が退任
- 今後は自分が中心となりデザインを考えていく
となると 自分のブランドとあらためて向き合おうとして、



一度 基本に戻ってみよう。
と 考えるのが普通ではないだろうか。何事も初めての対応は基本に忠実になりやすい。
それは 初めておこなうコレクションだけではなく、最後におこなうコレクションを迎えるときも、同じような気持ちになると思う。
バレンシアガのデザイナーである デムナ氏 がそんな気持ちになっていたのかは不明だけど、彼が最後に選んだデザインは、


フォーマルなクラシカルスタイルで締めくくっていた。
ちなみに2025 春夏のデザインは、


ゴリゴリのイケイケスタイル。短丈スタイルの幕開けだぜ と言わんばかりの表現力を魅せつけている。
このファッションの差が なりよりの答えなんだ。
そんな感じで 時代の背景もモチロンあるんだろうけど、それよりも強く感じられたのは、
それが原点回帰に繋がっているのだと思う。異論は認める。
2025年 秋冬の傾向


という 長い前置きを伝えたうえで、今年は何が流行るんだろう? という話に繋がっていく。
今季の傾向を伝えるとするなら 次の 3つに分けられる。それが次のとおり。
- 服のサイズ感
- 色遣いは黒が中心
- トレンドアイテムはレザー
1つずつ解説する。
① 服のサイズ感


1つ目は服のサイズ感だ。
今季のコレクションを見たうえで 結論を伝えると、
この感想に尽きる。因みにそれぞれのタイプを表にするとこんな感じ。
サイズ感 | 特徴 |
---|---|
スリム フィット | 細身のシルエット |
レギュラーフィット | 標準的なサイズ感 |
リラックスフィット | ゆったりなサイズ感 |
オーバーサイズ | ルーズで個性的な印象 |
ひと言で伝えるなら オーバーサイズよりも、
そのサイジングが トレンド感 を出すポイントと言っていいだろう。
僕たちが ユニクロを通じて知ることになった ル・メール先生のスタイルも、ゆったりしたサイズ感でカッコいい。


国内のブランドたちも ややゆったりとしたサイズ感で、ランウェイを練り歩いているんだ。


ここまで各ブランドのサイズ感が統一されてくると、



服のサイズをオーバーにしてる
俺 カッコいい。
こういう考え方が少しずつ無くなっていく。
だからこそ 今年の春夏の服は、
ワイドシルエットではなく Aラインシルエット
上記のような メリハリのある服装をするのが正解と言っていいだろう。
Aラインシルエットはトレンドから定番へ
とはいえ 今季の秋冬のコレクションでは 先ほど伝えたとおり、リラックスフィットのスタイルが多く見られた。
あっ。やってんな。と思えたのは ディオールぐらい。


コレクションであまり打ち出されていないのであれば、春夏に提案した各ブランドの、



Aラインシルエットの提案
滑ったのかな。
と 感じるかも知れない。しかし それは違う。むしろ Aラインシルエットは マス層に浸透してきている というのが僕の感想だ。
確かに今年の 1月に春夏のトレンド記事を書いたとき、


僕自身も半信半疑ではあったんだけど、街中の服装を見ていると、Aラインシルエットの服装を見かけることが増えてきたので認めざるを得なかった。
僕も着てるし。
つまり今季の服装は、
- Aライン シルエット
- リラックス フィット
この2極化が進んでいくと予想している。
今季はオシャレな人ほど、ビッグシルエットから Aラインシルエットへ移行し、そこから差別化を図ろうとする人はリラックスフィットを着こなす流れだ。
試着してから購入する時代の復活
で、今季のコレクションを眺めてるときに気づいたのが、
以前までは ソールの厚い靴が主流だったんだけど、今季は フラットシューズを履きまくっている。


ワイドパンツと プラットフォーム型のシューズは 相性が良かったのだが、



そんなの関係ねぇ!
と デザイナーの心に潜む 小島よしお が暴れているんだ。
Q:プラットフォーム型のシューズ とは
A:靴底全体が厚く作られた 靴のこと
そういえば 最近 GUが 秋の新作で革靴を発表していたんだけど、ちゃんとフラットシューズ型を発売していた。


これは偶然かも知れないけど GU感度 高いなー。って思った。
で、ここまでの話をまとめると、
- パンツ…なんだかんだでワイドシルエット
- 靴…プラットフォームからフラットシューズ
この 2つの組み合わせは 正直 相性が悪いってこと。
もう少し具体的に伝えるなら、パンツの裾が長すぎると地面に擦ってしまうんだ。
今までなら靴底が厚いので 多少の誤差はカバーできていたんだけど、今季のトレンドを取り入れるならそうはいかない。
つまり 今までみたいに オーバーサイズトレンドだからといって、



とりあえず
XL買っておけばいいでしょ。
とか パンツを買うときも、



裾は厚底だから
気持ち長めでいいや。
みたいに ネットでかんたんにポチポチ買うと、パンツの裾を 地面に擦り続ける人生を送ることになる。
とはいえ、



そういうのも含めて
オシャレだから!
という 反論は 僕たちに相応しくない。30代を超えてきた 僕たちは、オシャレという言葉で 清潔感 から逃げてはいけないんだ。
では どうすればいいのか。
もし あなたが今季のトレンド感を身にまといたいのであれば、試着室で試着をおこない、裾が長いのであれば スタッフー に声を掛けて、



すいません。
裾直しをお願いします。
これを徹底してやるべきなんだ。
そうすることで、
ワイドパンツ + 裾直し + フラットシューズ
= 清潔感のある着こなし
上記の公式に当てはまり、トレンド感 + 差別化された着こなしができるって話。
この記事をきっかけに裾直しが殺到してしまったら、完全に僕のせいになる。ひと足先に お店の人にはこの場を借りて謝罪をしておこうと思う。
② 色遣いは 黒が中心
2つ目は 色遣いが 黒色 中心になることだ。
今季のトレンドはフォーマルスタイルの原点回帰ということもあり、黒を中心とした色遣いが目立っていた。


とはいえ 黒色中心だと、
- 毎日 黒だと飽きる
- ファッションが地味になる
という 不安な声が聞こえてくる。しかし この問題は 2つの考え方で、既に解決済みである。それをあなたにも共有しておきたい。それが次のとおり。
- 黒色の種類は豊富
- 素材を変えてみる
かんたんに説明する。
1. 黒色の種類は豊富
1つ目は 黒色の種類は豊富ということだ。
これは アンミカさん が、白は 200色あると 発言したのと同じ原理で、黒も種類が豊富にある。図で表すと、こんな感じ。


つまり ひと言で 黒 と言っても 微妙に違いがある。表でいうなら 左上の Jet Black と 右下の Pure Black の服を着用した場合、
- Jet Black:ヴィンテージ系
- Pure Black:キレイめな印象
こんな感じで雰囲気もぜんぜん変わる。だから黒だけを着ていても、
というのが 僕の主張だ。
2. 素材を変えてみる
2つ目は 着る素材を変えてみることだ。
服には 色んな種類の素材がある。例えば Tシャツ 1つをとっても、7種類ほどあり 表にするとこんな感じ。
素材 | 主な特徴 |
---|---|
綿(コットン) | 柔らかく通気性が高い |
ポリエステル | 軽い 乾きやすい |
ポリエステル混紡 | 綿 ポリの良いとこ取り |
レーヨン | とろみ感 |
リネン(麻) | シャリ感 |
ヘンプ(大麻) | 強度高く通気性が良い |
シルク | 光沢感 |
上記の素材の特性で、服の見え方が全然変わってくるんだ。つまり黒しかないと言っても 実際は、
45種類の黒 × 7種類の素材= 315種類
こんな感じで 色んなバリエーションが楽しめるということ。今季は黒色を中心としたスタイリングをおこない、自分にあった黒コーデを見つけていきたいものだ。
③ トレンドアイテムはレザー
3つ目は トレンドアイテムはレザーだということ。
今季のコレクションは 原点回帰 と伝えてきたんだけど、とにかくレザーを各ブランドたちが推しまくっている。


もはや レザーの推し活がパリコレでおこなわれていた と言っても過言ではないんだ。


この勢いの流れを調べると、ここでも カジュアルトレンド から クラシックトレンドの回帰 が影響している。
レザーは重厚感がある存在なので、象徴的な素材として各ブランドに取り上げられた。それが今回のレザー祭りに行きついたって話になる。
レザーの着こなしは工夫次第
とはいえ レザージャケット や レザーパンツ。どれだけ 各ブランドが推していたとしても、僕は流行らないと思っている。
なぜなら 強さの象徴が 前に出過ぎているから。
だから流行るのは都会の方だけで、地方では流行らない。



そんなこと
ないんじゃない。
と 言いたくなる気持ちはわかるんだけど、これを見てほしい。


はい。カッコいい。
いや、カッコいいんだけど、それを通り越してレザーの圧が強い。もうこれ 率直な感想を伝えると、ラスボスが着る服なんだよね。
なんなら あなたも一緒に想像してほしい。
- レザージャケットに袖を通す
- 鏡越しに写った自分を確認する
- レジへレザージャケットを持っていく
- スタッフー に 「コレください」 を言う
この流れを想像できただろうか。僕は ②の時点で商品をハンガーに戻していた。
戻した理由は もちろん 強さの象徴が前に出過ぎているから。
とはいえ レザージャケットを買うことが不可能かといえば、そんなことはない。
レザージャケットは
強さの象徴が前に出過ぎている
このセリフは とある有名ブロガーが 書いた文章になるんだけど、良い感じに核心を突いている。
つまり 強さの主張が前に出過ぎない工夫 をすれば良いってことになる。
結論を先に伝えると レザージャケットは、
スエード素材のレザージャケットになるとこんな感じ。


だいぶ印象が柔らかくなったのでは ないだろうか。
イメージとしては デニムジャケット羽織るときの感覚に似ている。こんな感じで工夫次第では、レザーアイテムを取り入れることは可能。
- 革靴
- バッグ
- ベルト
上記のような 小物以外でも、レザーアイテムを取り入れたい人は参考にしてみてほしい。
今季も脱スウェット着
今回 ユニクロC や GUから良い感じのスウェットが販売されているが、僕は今年も手を出さない。
カジュアルからクラシカルへトレンドが移り変わっているので この機会に、



ニット類を
たくさん着ていきたい。
というのが ここ最近の気分。
どれだけ スウェットが良いと言われても、スウェットはスウェットなので決してフォーマルではないんだ。
それは前回、ユニクロC のスウェットを見て触ってそう思った。


あれは 部屋着なんだ。
それ以上でも それ以下でもない。というのが僕の結論。
今季も僕は、ニット類で固めていきたい。
アクションプラン


本日のアクションプランはこちら。
プラットフォーム型の靴を卒業する
今季のトレンドを楽しみたいなら、プラットフォーム型の靴を卒業することだと思う。
なぜなら 足元が変わると、そこを軸として すべてのアイテムが変わってくるから。
ワイドパンツなら 靴を履いたうえで 地面に擦らない長さに調節する必要が出てくる。それが面倒なら足元をドローコードで絞れるパンツを選ぶのも良いだろう。
今季のフォーマルの原点回帰の裏テーマは ネットでポチるだけでなく、
- 店頭に足を運び
- 商品を手に取って
- 試着をしてから 購入する
上記のような コロナ前のような状況を、作り出したかったのかも知れない。
僕たちの強い味方である、
- GU
- ユニクロ
- 無印良品
この 3種の神器が どこまで トレンドに沿ったアイテムを展開してくれるのか 非常に楽しみだ。
とりあえず 今回のユニクロCは、商品の金額のインフレが激しいので、説教しておこうと思う。その金額を出すなら、ZARA や and ST も顧客の視野に入ってくることを忘れないでほしい。
記事の参考にした各ブランドたち
せっかくなので 本記事の作成で参考にした、各ブランドを載せておく。それが次のとおり。
海外 ブランド | 特徴 |
---|---|
ル・メール | 実用的なエレガンス |
ディオール | フェミニン&エレガンス |
ルイ・ヴィトン | ラグジュアリー |
バレンシアガ | ストリート&モード |
サンローラン | クール&セクシー |
メゾン マルジェラ | 解体・再構築の美学 |
プラダ | 伝統と革新を融合 |
そして 国内のブランドはこちら。
国内 ブランド | 特徴 |
---|---|
コム デ ギャルソン | アバンギャルド |
ヨウジヤマモト | モードスタイル |
ケンゾー | 東洋のエッセンス |
サカイ | 異素材の組み合わせ |
トーガ | 西洋&日本の美意識 |
アンダーカバー | ストリート&アート |
ビューティフルピープル | モダンでユニセックス |
オーラリー | 洗練されたデザイン |
今回の解説はここまで。異論は認めます。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
これからもあなたの役に立つ記事を取り揃えていきますので、よろしくお願いいたします。
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